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ライフスキル

知識

大人のためのライフスキル・チェック

ライフスキルを5つの分野に分けてみました。
項目ごとにチェックしてみましょう。
なお、このチェックは、あなたの価値や能力をはかるものではありません。
どんなスキルを必要としているか、これから何を身につけたいかに気づくためのヒントです。

ライフスキル・チェック

自己信頼とセルフケアのスキル

No チェック項目 けっこう
できる
少しは
できる
自信が
ない
1 自分のよいところを具体的にあげられる
2 自分の弱さを人に見せることができる
3 自分の間違いを許せる
4 自分がリラックスするための方法を身につけている
5 「楽しい」「おもしろい」とわくわくできるものが何かある
6 自分の心身の健康に責任を持ち、自己管理している
7 自分を不当に扱う相手に対し、ノーと言ったり距離をとることができる
8 必要な休みを自分のために確保している
9 自分なりのおしゃれやライフスタイルを楽しんでいる
10 「よくやっている」「それでいい」と、心の中で自分に声をかけている

感情対処のスキル

No チェック項目 けっこう
できる
少しは
できる
自信が
ない
1 今、自分の中にある感情が何なのかわかる
2 何かにのめりこんで感情をごまかしている自分に気づくことができる
3 何となくいやな気分のとき、どうしてなのか原因を探ることができる
4 楽しい、わくわくする、うれしいなどの気持ちを自分の言葉で表わせる
5 悲しいときは、泣くことができる
6 つらい気持ちを、信頼する相手に打ち明けることができる
7 苦しいときは、自分から助けを求めることができる
8 怒りが噴出しそうなとき、相手に直接ぶつけずに一呼吸おける
9 怒りや傷ついた気持ちを、相手を責めることなく伝えられる
10 混乱した気持ちを整理するための、自分なりの方法(場)をもっている

対人関係のスキル

No チェック項目 けっこう
できる
少しは
できる
自信が
ない
1 相手の考え方や感じ方が自分と違っても、違いをそのまま認められる
2 相手の話に耳を傾け、相手の気持ちや言い分を理解することができる
3 わからないことは、質問することができる
4 自分の気持ちや意見を、言葉にして相手に伝えることができる
5 「~~してほしい」と頼むことができる
6 必要に応じて妥協案を考え、提案することができる
7 相手からの批判や指摘が正当か、自分に役立つかを判断できる
8 相手を傷つけたり迷惑をかけたとき、素直にあやまることができる
9 いやなときには、断わることができる
10 相手への好意や愛情をきちんと伝えることができる

問題解決のスキル

No チェック項目 けっこう
できる
少しは
できる
自信が
ない
1 自分が今抱えている問題を、正直に認めることができる
2 状況をよく見て、何が最優先なのか判断できる
3 問題解決に必要な情報を集めたり、助言を求めることができる
4 周囲の情報や意見をうのみにせず、自分に役立つものを取捨選択できる
5 自分はどうするか、複数の選択肢を思い浮かべることができる
6 ある行動をした場合のメリット・デメリットを検討できる
7 自分はどうしたいのか、本当の気持ちに耳をすますことができる
8 自分の責任で、自分がどうするかを決定できる
9 自分の選択の結果を人のせいにせず、自分で引き受けられる
10 助けてくれた人に対して、報告したり感謝を表わせる

目標設定と自己成長のスキル

No チェック項目 けっこう
できる
少しは
できる
自信が
ない
1 新しいことへのチャレンジを楽しむことができる
2 失敗を否定するのではなく、失敗から学ぶことができる
3 「こうならなくては」でなく「こうなりたい」自分をイメージできる
4 他の人のよいところを自分に取り入れることができる
5 望みを実現するため、乗り越えるべき障害は何かわかっている
6 一度でうまくいかなくても、再びチャレンジできる
7 自分の願いを実現するために、「今日できること」を見つけられる
8 小さなことでも、それができた自分を十分認めることができる
9 自分自身の成長のため、時間やお金を使うことができる
10 自分の願いが実現するチャンスを、時間がかかっても待つことができる

 

以上は、アスク・ヒューマン・ケアの通信セミナー「私を生きるスキル」Ⅲ<セルフケアと人生設計>より。
この通信セミナーでは、自分を大切にする具体的な行動や、望みを見つける方法、それを実現する方法を練習します。

なお、「対人関係のスキル」の中で、特にASKでは「境界のスキル」を重視しています。
その背景にあるのは、日本固有の状況です。

和と協調性を重んじる文化の中で、「どこまでが自分の感情か」「どこまでが自分の責任か」「どこまでが自分の所有か」という自分自身の輪郭があいまいになりがち。
これは多大なストレスを生み、依存症など関連問題の背景のひとつにもなっています。
通信セミナー「私を生きるスキル」Ⅰ<境界と人間関係>では、境界の種類や意味について学びながら、どうやって境界を守るのか、親密で安全な関係とはどんなものかなど、具体的な場面をもとに練習します。