「事故を起こすその40キロ以上手前から、もう記憶が無かった……」
2003年6月23日に愛知県新城市の東名高速でブレーキを踏むことなく渋滞の列に突っ込み、16人が死傷する事故を惹き起こしたトラック運転手はこのように供述しているそうです。
6月21日、水戸の国道では、蛇行運転をしていた酒酔い運転の大型トレーラーが、故障して停車していた乗用車とレッカー車に突っ込み、5歳児の両親がいのちを奪われました。
1999年11月、私たちの車に追突して2人の娘たちを死亡させた大型トラックの運転手も、法定基準の4倍以上のアルコール血中濃度を有しながら、「配達時間に遅れるから」という理由で再びハンドルを握りました。
疲労で意識が遠のくような状態でも、あるいは酩酊していても、ドライバーたちは命令でもされない限り、「走る爆弾」を決して停めないのでしょうか。
以下は、この問題に対して私達からの要望です。
【警察に対して】
・ 大型車両に対する取締りをもっと強化して欲しい
・ 高速道路でも、頻繁に飲酒検問を実施して欲しい
【行政・司法に対して】
・ 高速道路のサービスエリアや一般道のトラックターミナルへの酒類の持込みを禁止して欲しい
・ 重大な事故を起こした事業者の管理責任を問える法律を早急に整備して欲しい
【事業者に対して】
・ 安全と引き換えに無理な運行を運転手に強いないで欲しい
・ アルコール依存のドライバーを早期発見・早期治療につなげて欲しい
・ 問題ドライバーは解雇という短絡的な発想は捨てて欲しい
【運転手に対して】
・ 「仮眠のための飲酒」という悪習をやめて欲しい
・ 危険な状態では、ハンドルを握らないという判断も賢明であることを知って欲しい