アルコール・薬物・その他の依存問題を予防し、回復を応援する社会を作るNPO法人「ASK(アスク)」の情報発信サイト

ASKの活動

育成

ASKの活動を進めていくにあたり、情報発信や提言を行なうだけでなく、正しい知識を広めたり、援助を実践していく人材の育成が課題となりました。教育現場で子どもたちと関わる人を対象にした学習会、治療現場のスタッフを対象にした研修、職場や地域で研修を行なう講師の養成と、取り組みを広げています。

主な「育成」活動

●1988年8月:夏季学習会「若者とアルコール」を開催。以後2009年まで毎年夏に、養護教諭など教育関係者を対象にした研修会を行なった。テーマはアルコールの害だけでなく、ドラッグ、摂食障害、機能不全家族で育つ子ども、ライフスキルなど多岐にわたった。教育の現場で、悩んでいる子どもたちをサポートできる人材育成をめざした。

●1990年9月:アメリカの治療施設とタイアップして「ASKアメリカ研修」を実施。以後2009年までカリフォルニアやアリゾナで、毎年1~2回のアメリカ研修を行なった。参加者は主としてアルコール医療・保健分野のスタッフ。

●1992年4月:常設セミナー「EAP実践セミナー」を開講。アメリカで行なわれている企業のアルコール対策を学び、飲酒問題の早期発見・介入を進めるための実践的な講座で、対象は企業保健室のスタッフなど。翌年には、対象を医療・保健分野に広げて介入の技法を学ぶ「インタベンション」のセミナーを開講。また、依存症治療や家族支援などを学ぶ来日ワークショップを1993年~2018年まで開催。なお、研修事業は一部を除いて1994年~2019年までアスク・ヒューマン・ケアが実施。

●1996年9月:ASKアルコール通信講座「基礎クラス」開講。治療・援助者だけでなく、問題に悩む家族を含め、依存症についての正しい知識と対応を広めるためのもの。ASKの活動の一環として、誰でも受講できる価格設定とした。翌年9月には、治療・援助者を主な対象とする「介入技法トレーニング・クラス」を開講。ケーススタディなどを通して、実際に介入を行なえる人材の育成を目的とするもので、専門医療機関でもスタッフ教育に活用されている。

●2006年11月:「飲酒運転防止 通信スクール【管理者コース】を開講。職業ドライバーの飲酒運転を防ぐため、運行管理者など職場の管理者を対象にした通信教育。(これは「飲酒運転防止インストラクター養成講座」へと発展的に解消)

●2018年2月:早稲田大学生協からの依頼で、単年度事業として「アルハラ防止アドバイザー」を養成。

●2018年:度依存症民間団体支援事業費補助金による「依存症予防教育アドバイザー養成講座」を開講。依存症についての「正しい知識」と「回復の実感」、予防に必須の「ライフスキル」を伝える専門家の養成に取り組む。