従来から、自殺とアルコールの関係は多数のデータで指摘されてきた。
いくつかを挙げてみると……
●気分障害をもつ人の生涯自殺リスクは6~15%、アルコール依存症では7~15%。
(WHOの自殺予防プライマリ・ケア医のための手引き)
●全自殺者の約75%がうつ病かアルコール乱用か、その両者の合併。
アルコールや薬物を乱用している人の自殺率は一般の人の20倍にのぼる。
(アメリカの精神科医・カプラン)
●台湾では、自殺をしようとした人の44.1%がアルコール使用障害。
(Andrew,T.A.等)
●自殺未遂者の46~77%に、飲酒を示すアルコールの血中濃度上昇が認められた。
既遂者では33~59%に認められた。
(Hufford,M.R.など)
●個人の年間アルコール消費量が1リットル増えると男性の自殺死亡率が1.6%上昇。
(フィンランド)
●最低飲酒年齢を18歳から21歳に引き上げたことにより、若年者の自殺率が有意に減少。
(アメリカ)
アルコール依存症は、治療・援助を受けて回復することが可能です。
けれどわが国では、この病気についての誤解や偏見が根強いため、よかれと思っての対応が病気を悪化させてしまうことがよくあります。そこで・・・
※アスク・ヒューマン・ケアのホームページに移動します