「投票の結果を、報告いたします。投票総数177、賛成177、反対0、よって本案は全会一致をもって可決されました」
参院本会議で「アルコール健康障害対策基本法案」が可決されたのは、2013年12月7日の0時25分でした。
これが今国会で可決された最後の法案です。
衆院を通過したのは11月21日でしたが、会期後半は与野党の激しい攻防に突入。その荒波にもまれながら、アルコールの基本法という小舟が、奇跡のように岸にたどり着いた瞬間でした。
アルコール医療の関係者によるメーリングリストには、お祝いの声が続々と寄せられました。真夜中にもかかわらず、大勢がネットの審議中継を見守っていたのです。
この法律は、さまざまな立場の人の熱意と協働なくして成立しませんでした。
最初に動き出したアルコールの三学会。
アル法ネットに全国から集結した賛同団体。
超党派議員連盟の議員の方々が党利党略を超えて気持ちを一つにしたこと。
各地の断酒会などによる地元議員や議会への働きかけ。
アル法ネットの事務局を担ったASKは、ホームページなどで情報を日々更新し、議員への説明資料を徹夜で用意し、あちこち駆け回りました。
関係団体が基本法制定に向けて活動を始めて3年あまり、ついに、日本のアルコール対策の新しい夜明けです。
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