今成 知美
- 特定非営利活動法人アスク代表
- ジャーナリスト
- 季刊Be!編集長
ASKの活動は、1983年、アルコール関連問題への取組からスタートしました。
めざしてきたのは、1次(予防教育と社会規制)・2次(早期発見・介入のしくみづくり)・3次(家族ぐるみの回復)の3つの予防。
それは創立30年目に、「アルコール健康障害対策基本法」という形で大きな実を結びました。
2016年には国の基本計画ができ上がり、舞台は、自治体の計画へと移行しています。
また厚生労働省は、アルコール・薬物・ギャンブルを合わせた依存症対策本部を立ち上げました。
やっと社会が動き出したのです。
2017年、ASKは2つのチャレンジを開始しました。
1つは、ASKのノウハウを活用した地域活動です。
ASK認定飲酒運転防止上級インストラクターらが、沖縄・福岡・大分で加盟団体や支部を立ち上げました。
もう1つは、「アルコールをはじめとする依存性薬物」に加え、「その他の依存症」に活動範囲を広げること。
ギャンブルやネットなど行為依存の予防や解決にも、ASKが培ってきたノウハウが活用できると考えています。
それぞれの相違点をふまえたうえで、正しい知識と対応のポイントを広めながら、
「回復を応援する社会」を実現したいと思います。