アルコールは、依存性をもつ薬物です。
習慣的に使用していれば、誰でもアルコール依存症になるリスクがあります。
年齢・性別・社会的立場には関係なく、意志の強さや性格の問題でもありません。
依存症の症状をひとことで言えば「飲酒のコントロールがきかない」ことです。
飲んではいけない状況で飲んでしまう、今日はほどほどにしようと思ったのに酔いつぶれるまで飲んでしまう、飲みすぎで身体をこわしているのにやめられない……。
この病気は、専門治療や援助・自助グループへの参加で、回復と社会復帰が可能です。
しかし専門治療につながっているのは依存症とされる人のごく一部に過ぎず、多くの人が根本の問題を放置されたまま、内科入院を繰り返したり、家庭崩壊や失職に至ったりしています。
依存症への誤解や偏見をただし、相談・治療・回復の受け皿を充実させていく必要があるのです。
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はまった理由(アルコール依存症)
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【調査】日本の飲酒実態
アルコール依存症者は推計107万人。厚労省研究班による調査など